第一章： 大お母さん Ⅰ

まったくなんて題名なんだよ～。

でもね、この大お母さんが産んだニャンコがみ～んなこのお話の要なんだ。

空き地の奥に住む一人のおじさんが連れてきたネコが後に大お母さんと呼ぶきっかけの猫なんだけどね。

うん。。。。

どのくらい産んだのかなあ。
ちいちゃんには想像も出来ないよ。
でも、あまりに色んなことを考える光景を見せ付けられたんだよ。

それは、時には

なんて凄い愛情なんだろう…。
なんて悲惨なんだろう…。　ってね。。。

大おかあさんは、たくましいネコだった。
ただ、その子供達はまったく人間を信用しない、本当にかわいそうなネコ達ばかりだったんだ。

夏も冬も、昼も夜もゴミを漁っていた。

ちいちゃんは、そんなのを見ているうちに、ご飯をあげるようになって、このネコ達との付き合いが始まったんだ。